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Summertime・トロンボーン編

今日会社行ったら明日から9連休!って方多いんじゃないですか?
私の場合は特に関係ないですけど・・。
バッカスの臨時の練習もなさそうなので、温泉にでも行ってこようと思います。

うちの近くの見沼代用水沿いではすでに鯉のぼり!

鯉のぼり


えー、またちょっと更新が遅れてしまいましたが、先日のレビューでもお約束しました『 Summertime 』の聴けるおすすめCD、今回はトロンボーン編です。

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この場合の「おすすめ」とは、ただの観賞用というだけでなく、プレイヤーとしてということです。

実際にジャズを演奏するのにスタンダードは欠かせません。
フルバンドで演奏する時は譜面を吹いてれば曲にはなりますが、たまにはソロ(アドリブ)もやらなきゃいけなくなります。
そしてそれ以外の場面でのお楽しみとしてセッションがありますが、そこで楽しむためにはスタンダードが中心になりますので、それらをできるだけ知り、ジャズの奥深さを楽しむためにはアドリブは必須です。
アドリブこそジャズの醍醐味と言ってもいいでしょう。

そしてプロの名演奏の入ったCDなどを聴く事は、テーマの歌い方、アドリブのフレーズ、様々なリズムに対してのアプローチやニュアンス、などなど、プレイの幅を広げるために最良の教科書といってもいいかもしれません。

と言う訳で、まず今回はトロンボーン奏者がリーダーのCDを紹介します。

というか、うちの自慢の膨大なライブラリを探してたら結構数あったので、それらをすべて紹介します。(まだ探せばあるかもしれませんが)
自分がトロンボーン吹きなものでまずはトロンボーンからです。


最初はベニー・グリーンの"HORNFUL OF SOUL"


ホーンフル・オブ・ソウル(紙ジャケット仕様)
ホーンフル・オブ・ソウル(紙ジャケット仕様)

ジャズ・ファンの中でもあまり知られてないと思いますが、世代的にはJ.J.Johnsonと同じくらいだと思います。(すみません!あまり資料がないもので)でもJ.Jとはまた違った泥臭い味を持った、親しみやすい、ファンキーなトロンボーンです。そして音は、レイ・アンダーソンまでは行きませんがハスキーなというかちょっとダミ声入ってます。

このアルバムでもそのファンキーさ、ブルージーな雰囲気満載で、特に際立ったテクニックは見せないながら分かりやすいメロは「これだったらまねしやすいかな」と思わせてくれます。
トロンボーンに続いてのテナー(Jimmy Forrest)のメロもグッときます。
この曲ではちょい速めのミディアム・テンポのスウィングですが、バックがピアノでなくオルガンで、しかもパーカッションが入ってるのでよけいにファンキーさが強調されてて、好き嫌いは分かれるかもしれません。
でもライナーを書いている、トロンボーン好きで知られるジャズ喫茶「メグ」の寺島靖国氏によると「以前はこの良さは分からなかった」ということで、「改めて聴いて本当に感動した」というベタボメ状態です。
多分若い人にはこの良さは分からないかもな・・・とも思います。

で、このベニー・グリーンの「Summertime」にはこの人のキメ台詞というかキメフレーズが何回か出てきます。別のアルバムですが「Cool Struttin'」でも出てきましたので多分そうです。
こういうキメフレーズを持ってるといいかも・・と思ったけどまあせめて一曲に2回くらいかな?いや、でもやっぱ大御所の一発芸みたいにその道究めた人でないとただのワンパターンになっちゃうかも・・・。


続いてはこれまたベテランのAl Greyおじさん。ベイシーバンドにもいたことありますね。あっ、さっきのベニーおじさんのアルバムでも一緒にやってたJimmy Forestもそうだ。そしてこのアルバムにも入ってます。全くの偶然で今気が付いたんですが。


Truly Wonderful
Truly Wonderful

このCDは以前ワイハに行った時買ったもので、実はあまり聴いてなかったのですが、改めて見ると「Summertime」の他に「What's New」や「Misty」、「I Can't Get Started」、「Take The "A" Train」などのスタンダードものがたくさん入ってます。

「Summertime」はヴォーカルものではゆっくり演奏されることが多いようですが、このAl Grey盤はヴォーカルなしのインストながらかなりゆっくりです。そしてミュートを使ったプレイが素晴らしい!
前半はカップかなと思いましたが、やっぱりプランジャーでしょうか。
どうもプランジャー・ミュートを使って吹くのってどうも難しくて、あまり好きではないんですが、どうやってるんだろう・・・。

この曲ではかなりゆっくりなテンポなので、テーマに続いてアドリブというよりも、テーマをちょっとづづフェイクしつつ、ミュートを活かした渋い演奏になってます。いやいやもう南部のブルースフィール満載といった感じです。


そしてお次は名前からしてトロンボーンらしいサウスポー(なのかな?本当に)Slide HamptonのOctetでその名も"SLIDE!"

Slide
Slide
オクテットって?何人?・・・[ 8人 ]ですよ。←[ ]の中を反転させると見えます
そのメンバーにはTpにFreddie HubbardやBooker Littleなどビッグ・ネームが何気に入ってます。
アレンジャーとしても有名なSlide Hamptonですが、このアルバムも全編そうで、8人ですがビッグバンドっぽい分厚いサウンドが聴けます。

先程のBennie Greenのよりちょい早めのミディアム・テンポのスウィングで、ベースのランニングで始まりブラスの短いイントロからSlideのテーマに入りますが、本当にフルバンっぽいです。
ソロに入るとバックはリズムだけになりますが、後半ちょっとづつホーンが入ってきてブラスのソリで盛り上がりをつけテーマに戻るという、まあいたって普通な展開ではありますが、さっきのブルージーな雰囲気からするとかなりモダンに感じます。

向井さんも舌を巻くハイノートの名手で知られるSlide Hamptonですが、ソロのフレーズは割とシンプルというか、譜面に起こしやすい分かりやすいメロです。でもそのままじゃとても出せない(くらい高い)ですが。
フレーズはシンプルですが、コード進行にちょっと変化をもたせてあり、それがちょっとしたアクセントになってます。



そして、次はぐっとモダンになってきてSteve Davis。
オランダのレーベルCriss Cross Jazzの"DIG DEEP"に入ってます。

Dig Deep
Dig Deep

このCDはセクステットで3管(Tb,Tp,Ts)ですが、「Summertime」ではTbのみのワンホーン・カルテットでの演奏です。
速めの8分の6拍子で、のっけのピアノのイントロから雰囲気が今までの「Summertime」とは違います。ジャジーでモダンな、何か新しさを期待させるコード感です。8分の6拍子が4拍子にも聞こえるようなパターンも新しさを感じさせます。

テーマはあまり変化させず割とオーソドックスに歌いますが、ソロに入ると時折アウトするフレーズを入れつつ、しかもファンキーで美しいカッコいいソロです。音色は柔らかながら芯があり、あまり高い音は出てきませんが細かいところもスムーズなかなりのテクニックとセンスを感じさせます。

こういう感じってやっぱりカッコイイんでやってみたいと思うんですが、バックの音もそれなりに工夫しないとサマにならなくて、初めて集まってのセッションとかでは難しいでしょうね。でも後半の盛り上がる場面でちょっとだけアウトするフレーズを入れるなど、引き出しの一つとしても使えるので研究してみるのもいいかも。


そして最後はマルサリス兄弟の三男、Delfeayo Marsalis。
タイトルは「MUSASHI」。1996年のアルバムで、リズムセクションは大坂昌彦(Dds)、井上祐一(P)、荒巻茂生(B)の日本人トリオ。

Musashi
Musashi

こんなちょっと笑えるコスですが、本人による解説によるといたって大真面目で、「宮本武蔵、最も尊敬を集める最大の剣豪。武蔵を研究することは戦術を学ぶことである・・・」「武蔵、卑弥呼、源氏物語が伝統的な日本の民間伝承の中心に存在する一方で、日本人の精神は現代のイメージを喚起する」などなど、伝統的なものから前衛の最先端まで幅広い音楽性を持つ日本人トリオに最大限の敬意を表しています。

内容も伝統的なスタイルながらモダンなイメージの、スリリングな演奏が聴けます。
この「Summertime」はいきなりトロンボーンのテーマから始まる速めな4ビートで、フェイクを入れた自由なイメージのテーマに続いてピアノ、トロンボーン、ソプラノサックス(Mark Gross)、とソロが続く、構成としてはごく普通のアレンジですが、全編吹きまくりという感じでブイブイ飛ばしてます。

デルフィーヨのトロンボーンはやはりマルサリス一家だけあってしっかりしたテクニックで、音色は硬めですが楽器を十分に鳴らしていて迫力を感じさせます。
あまりプレイヤーとしては活動してないのか、プロデューサーとしての仕事が多いみたいなので、トロンボーン吹きとしてはもっと露出して欲しいところです。

ところで、このCDのジャケットは八つ折になっていて広げるとこんなになってます。

musashi1


下半分はこう

musashi2


以上、『 Summertime 』の聴けるおすすめCDトロンボーン編でした。
かなりマニアックだったかな。J.Jとかカーティス・フラーでは音源がなかったんですよね。
他に名演を知ってる方あったら教えて下さい。

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